[#510] 過激度、迫り来るPPVを前に急上昇

今週のSmackDownはカリフォルニア州ロサンゼルスで行われ、ショーの開始と同時にレイ・ミステリオが登場した。レイは、エクストリーム・ルールズPPVで行われるジェリコとのノー・ホールズ・バード・マッチに向け、スペイン語を交えた力強いコメントを発したが、それをさえぎるかのようにジェリコが現れた。
ジェリコは、自身がレイを叩きのめしてこそPPV対決が最高の内容になるのだと豪語するが、レイはジェリコは口ばかりだと反論、ジェリコがレッスルマニアでミッキー・ロークにKOされた事実まで持ち出してみせた。すると、なんと会場の最前列でロークが見ているではないか。レイは、ジェリコの言葉には何の説得力がないと改めて言ってのけた。
ジェリコはロークに向き合うが、"プロとして然るべき態度を貫く"と、リングを下りてロークを襲わず、またロークを"殴る価値すらない男だ"とこき下ろした。ロークは席に座ったまま、余裕の笑みを見せている。ジェリコは、レイやファンを侮辱すると、さらにレイのマスクに言及、"顔を隠すのは罪人か卑怯者だ"と中傷、PPV対決ではマスクを引き剥がしてやると凄むと、レイに殴りかかった。
レイは、ジェリコのパンチをかわし、突き飛ばされながらもジェリコをロープへ倒しこみ、619を狙った。が、ジェリコは間一髪で回避すると、素早くリングを下り、衝突を避けるようにステージへと続くランプを上がっていった。
カリ、What's up ! ?

今夜の1試合目は、R-トゥルースとザ・グレート・カリが組んでドルフ・ジグラー&マイク・ノックス組と対戦した。R-トゥルースとカリは共にステージから入場、カリが"What's up ! ?"を連呼するなど、早くも場内の温度を上昇させた。続いて入場したノックスとジグラーは、それぞれR-トゥルース、カリと確執を抱えるスーパースターだが、どんな戦いぶりを見せてくれるだろうか。
試合が始まると、R-トゥルースが柔軟な動きを見せながら、見事な筋肉を誇るジグラーのパワーを吸収するかのような迎撃を披露、素早くカリと交代した。すると、ジグラーは一目散にフロアへと逃げ去ってしまう。代わって入ったノックスは、正面からカリと対抗しようとするが一蹴されてしまい、交代したR-トゥルースの攻勢にさらされてしまう。
R-トゥルースは、ノックスのパワーに圧倒され、さらに交代したジグラーのスピーディな攻勢に翻弄されるが、ロープの反動を利用した動きからジグラーと空中で衝突してしまった。両チームは、それぞれカリ、ノックスへ交代、大型同士の攻防が始まった。
カリは、巨漢ノックスをものともせず、なぎ倒すような攻勢を仕掛けて形成逆転に成功、途中で飛び込んできたジグラーを捕獲してカリボムを放とうとするが、カットしてきたノックスをカリボムで沈めて勝利を収めた。ジグラーは、1発を逃れると、ノックスを見捨てるようにランプへと退いてしまった。カリは、R-トゥルースと一緒に入場テーマ曲に合わせてステップを踏みながら勝利を喜んだのだった。
メリーナ、フォックス相手に奮闘

2試合目はWWE女子王者メリーナとアリシア・フォックスによるノンタイトル・マッチが行われた。ちなみに、フォックスにはミシェル・マクールが同伴、フォックス側コーナーから試合を見守った。
試合が始まると、意外にもフォックスが強烈な先制攻撃を展開、しかしメリーナは柔軟な体を駆使して軽く迎撃してフォックスをフロアへと駆逐してみせた。メリーナは、フロアへ下りてフォックスを捕獲、強引にリングへ押し戻すが、近づいてきたマクールと対峙する。が、そこへフォックスがベースボールスライド気味のキックを敢行、メリーナに対してシャープな動きで畳みかけに出た。
メリーナは、巧みな動きで反撃を狙うが、コーナーへ上がったところをマクールにけん制され、さらにフォックスによって引き落とされてしまう。しかし、メリーナはフォックスの追撃を封じ込むとリバースDDTの構えから柔軟な脚を大胆に開脚してレッグドロップを叩き落す"プライマルスクリーム"を炸裂、快勝してみせた。
試合後、マクールは女子王座のベルトを手にリングへ上がると、余裕の笑みを見せながらメリーナに直接押し渡して退場していった。近い将来、2人がベルトを懸けて闘う姿が見られることを期待したい。
ジェフ、勝利宣言

ジェフ・ハーディの入場テーマ曲が始まり、本人が現れた瞬間、場内は今夜最大と思える大歓声に沸いた。ジェフは、エッジとのPPV王座戦についてラダー・マッチを選んだことについて、ラダー・マッチは自身が余裕をもって闘うことができる試合形式であり、かつてエッジと勝負した時にその後の運命を決めた試合形式だと語り、ファンに対してPPV当日での世界ヘビー級王座奪還を力強く約束した。
ウマガ、ストラップで暴走

ジェフがスピーチを終えてリングを下りるやいなや、ウマガが待ちきれないように入場を始めた。今夜の相手は移籍後好調を続けるジョン・モリソンだ。モリソンは、バックステージで試合前にシェルトン・ベンジャミンと舌戦を繰り広げたが、サモアが生んだブルドーザーの暴走を食い止めることができるだろうか。
ウマガがレフェリーに促されるようにストラップをフロアへ捨てると、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。ウマガは開始早々からパワー全快で攻撃を開始、スピーディかつ柔軟な動きで対抗するモリソンを力でねじ伏せに出た。モリソンは痛烈な打撃を浴びながらもウマガをフロアへ駆逐、コーナーからプランチャを敢行して巨漢をフロアへひれ伏させた。
リング上での攻防が再開されると、モリソンは蹴りを中心とした動きでウマガを攻め立てるが、ウマガはなんとモリソンを空中にトスすると、そのまま肩口でキャッチしてサモアンドロップに持ち込むという斬新かつ爆発的な攻撃を披露、場内を大きくどよめかせた。ウマガは自身のペースを維持しながら強烈な攻撃を与えながらモリソンを痛めつけていった。
モリソンは、トラースキックでフロアへ吹き飛ばされながら、ロープを使った反撃を試みるが、凄まじいまでのクローズラインを浴び、1回転させられてダウンするなど、大苦戦を強いられている。ウマガはモリソンの左腕を仕留め、同時に左僧帽筋を掴み込んで攻め上げながら、モリソンの抵抗を抑えてカバーを狙いにいっている。
モリソンは投げちぎられ、再度左腕を仕留められながらも自力で脱出、ウマガの投げをかわしながらDDTを敢行、カバーを返されると、ロープの反動を利用した前腕攻撃、ドロップキックで追い詰めていくが、ウマガは突きの一撃でモリソンの猛反撃を寸断してしまった。
しかし、ウマガは攻撃をかわされてコーナーへ突っ込んでしまって自滅、モリソンはすかさずチャックキックを叩き込んでウマガをフロアへ駆逐した。しかし、ウマガは試合開始前に蹴落としたストラップを拾い上げ、モリソンへ叩きつけた。レフェリーはここでゴングを要請、ウマガは反則負けの判定を下されてしまう。
しかし、ウマガはモリソンへの攻撃をやめず、ストラップでめった打ちにすると、モリソンをコーナーで逆さづりにしてストラップで足をコーナーに固定してしまった。ウマガが抵抗するモリソンを封じ込め、ついに強烈な一撃を仕掛けるかと思われた時だった。
CMパンクがリングに駆けつけ、ブリーフケースでウマガを殴り飛ばしてみせたのだ。ウマガは、2度殴りつけられてコーナーへよろめいたところでハイ・ニーを浴び、さらにキャンバス上に置かれたブリーフケースめがけ、ブルドッグで叩き込まれ、Tシャツを脱いで挑発するパンクを前に、リングから転がり下りるように退散してしまった。
PPVで行われるサモアン・ストラップ・マッチを前に、今夜はパンクが優位に立つことに成功したようだ。パンクは、トッド・グリシャムの取材に対して、未経験のストラップ戦への戦術など考えようがないと語り、さらにウマガは体格、力で自身を上回っているが"ヤツはCMパンクではない"と自身の実力を誇示する余裕ぶりをアピールした。
ブルックリン・コンビ対元世界最高のタッグ・チーム

4試合目はクライムタイムがシェルトン・ベンジャミン&チャーリー・ハース組とのタッグ・マッチに挑んだ。ベンジャミン組は、先週クライムタイムに試合を妨害され、今夜はモリソンから"世界で最も忘れ去られたタッグ・チーム"と茶化されたが、新進気鋭のクライムタイムを相手にどんな勝負を仕掛けるのだろうか。
試合が始まると、先鋒で出たハースがJTGに先制をしかけたが、JTGは軽快な動きで迎撃、ハースを自陣へ引き込むと交代したシャドと連係攻撃を披露する。ハースは、シャドの力任せな攻撃をかわすと、今度はシャドを自陣へ引き込んでベンジャミンと交代した。
ベンジャミンは、強靭な筋力でシャドと正面からぶつかり合うが、ついにゴリラプレスに捕まり、さらに敵陣コーナーで連係攻撃を浴びてしまう。しかし、交代したJTGを捕らえ、レフェリーの背後でハースとの連係攻撃に成功、交代したハースはさらにJTGを畳みかけに出た。
JTGは、数分にわたってベンジャミン&ハースの猛攻勢にさらされたが、ハースの攻撃を回避することに成功、やっとのことでシャドとの交代にこぎつけた。シャドは猛然と反撃を開始、乱入してきたハースを駆逐し、ベンジャミンにエルボーを落としてカバーを狙ったが返されてしまう。
JTGがリングに入ってハースを駆逐、リング上ではシャドがベンジャミンへの攻勢に出たが、ベンジャミンは図抜けた跳躍力を生かしてシャドの攻撃をかわすと電光石火の素早さでペイ・ダートを炸裂、相棒ハースに勝利をもたらした。
レイラとイヴ、ついに試合で激突

過去1か月にわたって優劣を競ってきたイヴ・トレスとレイラが、ついに闘いでケリをつける勝負が今夜の5試合目に組まれた。試合開始のゴングが鳴ると、レイラが身軽な体を駆使するようにイヴへと跳びかかった。イヴはレイラを受け止めるとテイクダウンを敢行、両者は文字通り取っ組み合いで殴り合いながらフロアへ転落、イヴがマウントパンチで攻め込むと、レイラはエプロンへのタックルで逆襲、イヴをリングへ押し戻した。
レイラは、軽快な動きでイヴを翻弄、サーフボードからスナップメア、後頭部へのドロップキックと攻勢、イヴをコーナーへ追い込んで畳みかけに入った。イヴは2度目の攻撃をキックで寸断、一撃を与えてレイラからダウンを奪い、反撃を封じ込めながらクローズラインの連打、キックを浴びせた。レイラは、イヴのパワフルなサンセットフリップを返して、クロスボディでカバーを狙ったが、イヴは切り替えしてレイラを押さえ込んで3カウントを奪取、勝利を収めた。
レイラは負けを惜しむようにイヴに襲いかかったが、フロアへと駆逐されてしまった。が、悔しがるレイラの表情から察するに、2人の抗争はこれで完結というわけにはいかなさそうだ。
ジェフ、相棒を失いながらも参戦!

エッジがメインイベントに向けて入場してきた。彼は、マイクを手にするとジェフの選択を嘲笑、ラダー・マッチこそエッジが勝利を重ねてきた、WWEの中で自分ほどラダー・マッチを得意としてきたスーパースターはいないと豪語、PPV戦は史上初のラダー・マッチによるジェフとの一騎打ち、しかも世界ヘビー級王座を懸けた勝負だと強調、ジェフは"チャンスを必ずフイにしてきた落伍者"で自身は"チャンスを必ずモノにしてきた勝者"だと豪語、王座防衛を成功させると断言したのだった。
エッジのスピーチが終わると、派手なパイロとともにジェリコの入場テーマ曲が流れ始めた。が、ジェリコ本人が現れる気配はない。試合前、ジェリコはエッジと顔を合わせた時に"お前の指示を受けるぐらいならば、出場自体ご免だ"と言ってのけたが、本当に試合を放棄してしまったようだ。エッジが焦り始める中、レイ・ミステリオの入場が始まってしまった。
レイは、いつものようにファンと触れ合いながら入場、ランプ横から声援を送るファンにマスクをプレゼントした。ところが、マスクをかぶったファンの1人がいきなりレイの頭を掴み、レイをフェンスに叩きつけてしまった。場内が大きくどよめく中、そのファンはフェンスを乗り越えてレイを襲い始めた。ジェリコがファンを装って奇襲に出たのだ!
ジェリコはランプ上でレイに猛攻を加えると、なんとレイのマスクを引き裂き始めた。直後、ジェフが入場を待たずしてレイの援護に駆けつけてジェリコを一蹴、メインイベントは試合開始前から大波乱となってしまった。この混乱でレイは出場が不可能となり、試合は2対1のハンディキャプ・マッチへと変更されてしまった。
試合が始まると、ジェフが先鋒で出たジェリコに猛攻を開始、いきなりスワントーンボムを狙おうとした。が、ジェフはリングに入って来たエッジめがけて飛びかかって駆逐、反撃を仕掛けてきたジェリコを一蹴すると、トップロープを飛び越えるようにエッジへダイブを敢行してみせた。
しかし、ジェフがリングへ戻ろうとしたところで、ジェリコはスプリングボード・ドロップキックを敢行、ジェフをフロアへ蹴落としてみせた。ジェリコは、ジェフをリングへ押し戻すと力強い攻勢で有利に展開、エッジと交代した。エッジは、ジェリコによって叩きのめされて立てないジェフを見下ろしながら、両手を掲げてアピールすると、ジェフを畳みかけてジェリコに交代した。
ジェフは、ジェリコに屈辱的な平手打ちを浴びると激高したように反撃、ジェリコが仕掛けてきたライオンサルトに膝を立てて迎撃に成功、ジェリコはエッジとの交代にこぎつけるが、エッジはジェフの迎撃を浴びてダウンを喫してしまう。ジェフは、スピードでエッジを上回りながら猛攻勢を展開、エッジをコーナーに据えての振り子式キックを叩き込んだ。
ジェフはツイスト・オブ・フェイトを狙ったが、エッジは押し出して回避、ジェフは拳を振り上げて待ち構えるジェリコを前に、背後から殴りつけてきたエッジをジェリコに突き出し、敵チームの自滅を狙った。エッジはジェリコを突き飛ばす形になり、背後からジェフに丸め込まれるが、ジェリコがカットに入ってエッジを救った。
ジェフは、ジェリコに捕まったかと思われたがウィスパー・イン・ザ・ウィンドで2人を一掃、ジェリコをツイスト・オブ・フェイトで沈めたが、直後にエッジのスピアーを浴びてしまい、3カウントを奪われて敗れてしまった。エッジは、試合が終わるとリングを下り、なんとリングの下からラダーを持ち出した。
エッジはラダーをリングに持ち込むと、立ち上がったジェフの顔面にラダーを打ちつけ、開いたラダーを横置きにすると、そこへジェフを押し込み、なんとラダーで叩き潰してしまった。ラダーごとジェフを踏みつけ、ベルトを掲げて勝ち誇るエッジ。先週の屈辱を晴らし、PPV対決での王座防衛成功を大いにアピールしてみせたのだった。
[試合結果]
| GAME | RESULT |
|---|---|
| 1試合目 |
◎ザ・グレート・カリ&R-トゥルース vs. ×ドルフ・ジグラー&マイク・ノックス |
| 2試合目 |
◎メリーナ vs. ×アリシア・フォックス |
| 3試合目 |
◎ジョン・モリソン vs. ×ウマガ |
| 4試合目 |
◎シェルトン・ベンジャミン&チャーリー・ハース vs. ×クライムタイム(JTG&シャド) |
| 5試合目 |
◎イブ・トレス vs. ×レイラ |
| 6試合目 |
◎エッジ&クリス・ジェリコ vs. ×ジェフ・ハーディ |


