SMACKDOWN

[#506] 世界ヘビー級王座包囲網、はじまる

今週のSmackDownは、ニューヨークシティのマディソン・スクウェア・ガーデンで行なわれ、ショーの開始とともにスーツ姿のクリス・ジェリコが現れた。

ジェリコは、開口一番ファンを侮辱し、自身を誇る発言でファンにブーイングを浴びながら、「この瞬間からSmackDownは俺のショーだ」と断言した。そして、今夜のカードに組まれた世界ヘビー級王座第1挑戦権争奪フェイタル4ウェイ戦に触れながら、自身の勝利は目に見えていると豪語、ジャッジメント・デイPPVでエッジから王座を奪うと語った。すると、エッジが現れたのだった。

Tシャツにジーンズというラフな出で立ちのエッジは、ジェリコがシナに敗れて世界ヘビー級王座から転落したことを指摘、エッジ自身はジェリコが勝てなかったシナに勝ってタイトルを取り戻したのだと、嫌味たっぷりに言ってのけた。さらに、このショーがエッジ自身のショーであるとも断言した。ジェリコが反論しようとした時、CMパンクが現れた。パンクは、リングに上がるなり、HDタイタントロンに昨年6月30日に行なわれたRAWでの世界ヘビー級王座奪取劇の映像を流し、自己紹介から語り始めた。

すると、ジェリコはパンクに対して「お前に関心を持つ者なんていない」と、早くも自身がショーを仕切っているかのようにパンクに退場を命じた。エッジは王者だから"ジェリコが発言を許している"のだという。パンクはジェリコを一べつした後、ジェリコの存在を無視するかのようにエッジへ語り始めた。エッジは2人のやりとりをポカンとしながら見ている。ジェリコはパンクに呆れながら、自分が言いたいことは終わったと、リングを下りて去ってしまった。

パンクは、ジェリコと同じく「お前の話なんて関心がない」とリングを下りようとしたが、パンクはビッキー・ゲレロがSmackDownのGMではなくなった以上、エッジは後ろ盾を失ったも同然だと指摘、さらにロング新GMに今夜エッジとのシングル・マッチをとりつけたと語った。エッジは、「ウォームアップ・マッチには丁度いい」と豪語、パンクを倒し、PPVでもタイトルを守ると断言した。

するとパンクは、自身がマネーインザバンクによって、いつでもタイトルに挑戦できることを強調、今夜のノンタイトル・マッチでエッジをGTSで倒してピンフォール勝ちを奪った直後、マネーインザバンク権を行使し、もう1度ピンフォール勝ちを奪って新王者になってやると言ったのだった。エッジは反論することができず、パンクをにらみつけながらリングを下り、去っていったのだった。

モリソン、シングル参戦

今夜の1試合目は、SmackDownへ移籍を果たしたジョン・モリソンが、元US王者シェルトン・ベンジャミンとのシングル・マッチに挑んだ試合だ。試合が始まると、ベンジャミンが先制を開始、モリソンは屈辱的な形でリングから落とされると逆上してリングへ駆け戻り、ベンジャミンに飛びかかって殴りつけた。ベンジャミンはカバーを返すと痛烈なキックでモリソンを倒し、猛反撃に転じた。

モリソンは、ベンジャミンのパワフルな攻撃にさらされ、バックブリーカーなどを浴びるなど劣勢を強いられたが、スピードでベンジャミンを圧倒、素早い動きでベンジャミンをかわすと、スプリングボード・ラウンドキックを命中させ、さらにムーンライトドライブでベンジャミンを仕留めて勝利を奪った。ミズと離れたモリソンだが、今夜はSmackDownファンにソロでも十分にやっていける実力を知らしめたのだった。

第1挑戦者は誰に!?

2試合目は世界ヘビー級王座挑戦権を争う、フェイタル4ウェイ・マッチだ。4人が一斉に戦い始め、最後の1人が勝ち残るまで試合が続けられる過酷な試合を制し、第1挑戦者となるのは誰か、注目だ。レイ・ミステリオ、ケイン、ジェフ・ハーディ、クリス・ジェリコの順で入場が終わると、ついに戦いの火ぶたが切って落とされた。試合開始のゴングが打ち鳴らされると、ケインが3人の攻撃をはねのけて圧倒、ジェフとジェリコをフロアへ駆逐すると、そこへ抱え上げたレイを投げつけてみせた。

リング上での攻防が再開されると、4人は隙あらばと相手を攻めてはカバーを狙っていく。ジェリコがウォールズ・オブ・ジェリコでジェフを仕留めようとすれば、ケインがジェリコを捕まえてチョークスラムを狙い、ケインが2人にダブル・チョークスラムを狙おうとしたところへ、レイが飛来、チョークスラムをかわしてウラカンラナでケインをロープへ叩き込み、619をきめようとしたところでジェリコがレイの足を掴んでフロアへ引き落とすなど、まさに相手の足を引っぱるようなスリリングな攻防が展開された。

ジェフは、619をもらわずに済んだケインをすかさず攻撃、ウィスパー・イン・ザ・ウィンドからスワントーンボムと攻勢をかけたが、ここでもジェリコが足からジェフを引きずり出し、なんとケインを押さえて敗退させてしまった。するとケインは逆上、ジェリコにパンチを浴びせ、ジェフを客席へ放り込み、ステップを引き剥がし、スティールチェアを投げ込むという荒れぶりを見せて去って行った。

リング上ではレイがジェリコを619で仕留めたが、スプリングボードで飛び込んだところをチェアで叩き落されてしまった。しかし、レフェリーはこの動きを見逃さなかった。ジェリコは反則判定をもらって退場を命じられてしまったのだ。これによって、第1挑戦者争いはジェフとレイによる一騎打ちとなった。軽快な動きを身上とする両者の攻防は、まさに空中戦とも言うべき展開を見せながら、互いに一歩も引かないピンフォールの奪い合いとなった。

激しい攻防、ピンフォール争奪が展開された末、ついにレイが619でジェフを捉え、スプリングボードからのシッティングセントーンでジェフを押さえ込んだ。ところが、ジェフは体重が軽いレイを逆に押さえ込むことに成功、見事3カウントを奪って勝利を収め、ジャッジメント・デイPPVでのエッジ挑戦権を獲得したのだった。

ブルックリン・ブレイクダウン!

クライムタイムが現れた。彼らは、地元ニューヨークのファンの声援を受けながら、"ブルックリン・ブレイクダウン"なるコンテスト開催を告げると、まずレイラを紹介、続いてイヴも呼び出した。どうやら、2人のディーバによるダンス対決のようだ。レイラとイヴは、それぞれ存分に自身をアピールしながらセクシーかつエネルギッシュなダンスを披露した。そして、ファンの拍手と歓声をより多く勝ち取ったのはイヴだった。

クライムタイムが改めて2人への拍手を求め、イヴとレイラが踊り始めた直後だった。なんとレイラはイヴに平手打ちを浴びせ、2人は組み合いのケンカを始めてしまったのだ。クライムタイムがやっとのことで2人を引き離したが、イヴとレイラの衝突は、今後抗争へと発展していくのか注目だ。

モンテル・ヴォンタビアス・ポーター対ドルフ・ジグラー

4試合目は、US王者モンテル・ヴォンタビアス・ポーター対ドルフ・ジグラーのタイトル戦が行なわれた。最初に入場したジグラーは、ショー開催地をニュージャージーと叫んでニューヨークっ子の第ブーイングを浴びた。続いてMVPの入場が始まると、米ABCのトークショー"ザ・ビュー"のホスト、シェリー・シェファードが派手なガウンを身にまとってMVPに同伴しながら入場、リングサイドで試合を見守った。

試合開始のゴングが鳴ると、MVPがジグラーを翻弄、王者の貫禄を見せつけるが、ジグラーは"待った"の仕草を見せながらMVPをフロアへ駆逐することに成功、シェリーの眼前でMVPに猛攻を仕掛けてみせると、シェリーに近づいた。が、MVPは背後からジグラーを駆逐、シェリーに無茶をしないように諭した。リング上での攻防が再開されると、MVPはジグラーの攻撃をかわすように巧みな投げ技で迎撃、しかしジグラーは打撃を中心とした猛反撃に出た。

すると、シェリーが思わずエプロンに上がってしまった。ジグラーは彼女に近づき、あごを指差しながら"殴ってみろ"と挑発に出た。シェリーは、なんと本当に平手打ちでジグラーを叩いてしまった。直後、MVPが迎撃を開始、ボーリン・エルボーを炸裂させるが、ジグラーは間一髪でキックアウトしてみせた。ジグラーは反撃を試みたものの、MVPのパワフルな攻勢の前に封じ込められ、最後はMVPのプレイメーカーで仕留められて敗れてしまった。試合後、シェリーがUS王座のベルトを手にとり、高く掲げてMVPの勝利を祝福しながら退場したのだった。

世界ヘビー級王者vsMr.マネーインザバンク!

メインイベントの時が訪れた。世界ヘビー級王者エッジとMr.マネーインザバンクCMパンクによるノンタイトル・シングル・マッチだ。ベルトを腰に巻いたエッジ、そしてブリーフケースを持ったパンクが入場を済ませると、MSGを舞台に両雄の対決が始まった。組み合いで始まった試合は、エッジがコーナーへ押し込んだパンクを挑発、するとパンクは、いきなりエッジを担いでGTSの体勢に入った。エッジは脱出したものの、パンクのミドルキックの連打を浴び、序盤はパンクのペースで試合が展開していった。

エッジは、コーナー最上段からの攻撃を狙うパンクを迎撃、やっとのことでパンクの動きを封じ、トップロープに叩き込み、ブートでフロアへ蹴落とした。リング上での攻防が再開されると、エッジはパンクの打撃主体の攻勢を封じながら、自身のペースで試合を進めていった。ところが、パンクはロープにもたれた状態からエッジの攻撃を回避、痛烈なキックでエッジの動きを止めると、さらにキック主体の猛攻勢を展開、GTSを狙った。

エッジはサンセットフリップで切り替えしてパンクを押さえ込んだが、パンクは間一髪でキックアウト、エッジはネックブリーカーでパンクを沈め、カバーを返されるとスピアーを狙う体勢へと入った。エッジがパンクに向かっていった時だった。パンクはキックで迎撃に成功すると、コーナーで追い詰めてのハイ・ニー、ブルドッグへ持ち込んでエッジを押さえ込んだ。が、エッジは敗北を認めない。

パンクはコーナー最上段からエッジめがけて飛び込んだが、エッジは回避、スピアーを狙ったが、なんとパンクはスクープスラムで迎撃、そのままエッジを押さえ込んだ。が、エッジは3カウントを許さない。立ち上がったパンクはGTSでエッジを眠らせるとアピール、立ち上がったエッジを抱え上げたが、エッジは脱出、シャープシューターでパンクを仕留めに入った。パンクは苦痛をこらえながら、やっとのことでロープに到達、ブレイクへ持ち込んだ。

エッジはエプロンに逃れたパンクを捕らえてスープレックスを狙ったが、パンクはリング内に着地すると不意をつく形でGTSを炸裂、エッジから3カウントを奪って勝利してみせた。試合後、パンクはブリーフケースを手にするとレフェリーに打診、世界ヘビー級王座戦の開始が告げられてしまった。ところが、いきなりウマガがリングに乱入、パンクをスーパーキックで昏倒させ、さらに回転式スラムでパンクをキャンバスに叩き落としてしまった。

ウマガが去った直後、エッジは立ち上がるとブリーフケースを手にとって、立ち上がろうとするパンクを待ち構えた。ところが、今度はジェフがリングに乱入、エッジの迎撃をすり抜けてツイスト・オブ・フェイト、さらにスワントーンボムを敢行、コーナーに立ってPPVでのタイトル奪取をアピールしたのだった。世界ヘビー級王座を取り戻したエッジだが、早くも長期政権に黄色信号が灯ってしまったようだ。

[試合結果]

GAME RESULT
1試合目
◎ジョン・モリソン

vs.

×シェルトン・ベンジャミン
2試合目
フェイタル4ウェイ・エリミネーション形式第1挑戦者決定戦
◎ ジェフ・ハーディ
VS
× ケイン
VS
× クリス・ジェリコ
VS
× レイ・ミステリオ
3試合目
クライムタイムズ・ブルックリンブレイクダウン・ディーバ・ダンス・オフ
◎イブ・トレス

vs.

×レイラ
4試合目
US王座選手権
◎MVP(モンテル・ヴォンタビアス・ポーター)

vs.

×ドルフ・ジグラー
5試合目
ノンタイトルマッチ
◎CMパンク

vs.

×エッジ

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