RAW

[#836] 金網戦、そして決闘の果てに…

今週のRAWは、アラバマ州バーミングハムで行われ、ショーの開始と同時にランディ・オートン率いるレガシィが現れた。オートンは、エクストリーム・ルールズPPVで行われるケージマッチ王座戦でバティスタを潰して勝利すると断言、さらにバティスタが今夜スティールケージ・マッチに出場することになったことを明らかにすると、コイントスでレガシィの中からコーディ・ローズを対戦者に抜擢した。オートンは日曜日の王座戦に向けた予告編だと豪語、コーディにバティスタ潰しを託し、王座防衛を確約した。

オートンがアリーナから立ち去ろうとした、その時だった。突然リック・フレアーが現れたではないか。オートンは、ステージ場で"Wooo ! "を連呼し、"フレアーウォーク"でステップを踏みまくるフレアーに対し、バティスタが潰されるところを見に来たのかと問うた。しかし、フレアーは、激高するオートンを"くそガキ"呼ばわりしながら、オートンがフレアーとの1対1の決闘を受けるまで毎週アリーナに現れると言い切ると"ガキ!ガキ!ガキ!"と連呼、場内を大きく沸かせた。

オートンは"現役を退いた立場だと理解していないのか"と問うと、フレアーは"俺は闘ってナンボの男"と切り返し、さらに"オートンに挑んでいるのではない"と、駐車場での決闘を要求した。偉大なる大ベテラン、フレアーにガキ呼ばわりされて現WWE王者としてのプライドを粉々に打ち砕かれたオートンは、"今夜をフレアーにとって忘れられない夜にしてやる"と豪語しながら決闘に同意した。

野獣弾、爆裂

第1試合のスティールケージ・マッチ、バティスタ対コーディ・ローズ戦が始まった。コーディは、凄まじい"闘気" をまき散らすバティスタに逃げ腰気味ながら、覚悟を決めたように先制攻撃を仕掛けた。しかし、バティスタは圧倒的な筋力でコーディの先制を寸断、DDTを強引にすっぽ抜かせると金網めがけてコーディを叩きつけ、こすりつけ始めた。

中盤に差し掛かったところで、オートンが現れた。一方的にやられるコーディを見ていられずに飛び出してきたといったところだろうか。バティスタは、オートンの眼前でコーディをスパインバスターで撃沈、これみよがしにロープを揺るがしストンプを始めた。すると、コーディが立ち上がり、金網づたいに逃げ始めた。バティスタは、コーディを捕まえると肩口に引き込んで渾身のバティスタボムを炸裂、オートンは頭を抱えて腹心の惨敗を見つめるしかなかった。

ディーバズ・タッグ・マッチ!

2試合目はディーバズ王者マリースがベス・フェニックスと組んでケリー・ケリー&ミッキー・ジェームズと対戦するディーバズ・タッグ・マッチだ。試合開始のゴングが鳴ると、リング上にいた4人のうち、ミッキーがいきなりマリースに襲いかかるという展開が見られたが、ベスが先鋒となって攻防を始めた。

ミッキーは小柄な体を逆に利用する軽快な動きでベスを翻弄、ケリーと交代するが、ベスはいきなりミリタリープレスでケリーを持ち上げに出た。ベスはウラカンラナで仕留められたものの、ケリーを力強く膝に落とすバックブリーカーで反撃すると、マリースと交代した。

マリースはケリーに対して余裕を見せつけるかのようにキャメルクラッチで攻め込んだが、キックで反撃されて押さえ込まれてしまう。しかし、ベスがカットに入るとミッキーがコーナー最上段からダイビング・ルー・テーズ・プレスを敢行、するとローザ・メンデスがレフェリーをけん制、フロアに転落したベスは背後からエプロン上にいたミッキーを引き落として見せた。

ケリーはリング上からスライディングキックでベスを駆逐したものの、ディーバズ王者に背を向けたのは間違いだった。マリースはすかさずケリーを捕獲、痛烈なDDTでケリーをキャンバスに叩き込んでチームに勝利をもたらした。

マット&リーガル、統一タッグ王者と激突

3試合目では、WWE統一タッグ王者組カリート&プリモにマット・ハーディとウィリアム・リーガルがチームを組んで勝負に挑んだ。試合が始まると、先鋒で出たリーガルがプリモに先制攻撃を開始、素早くマットに交代してダブル攻撃を狙うが、マットは拒絶してプリモを攻めに出た。

マットは右腕が使えないながらも左肘主体の攻撃を展開するとリーガルと交代、今度はダブル攻撃、そして巧妙に連係しながらプリモを孤立させていった。リーガルが押さえ込もうとしたところで、マットが強引に交代してレッグドロップを狙ったがかわされて自滅、プリモがやっとのことで交代にこぎつけたところでカリートがリングイン、同じく交代して入ったリーガルに対して猛攻勢に出た。

カリートがスプリングボードエルボーでリーガルを一蹴して押さえ込んだところでマットが乱入、続いて入って来たプリモも一蹴してコーナーへ戻った。リーガルがカリートを攻めようと自陣コーナーへ追い込んだ時だった。マットがコーナーからギプスで固められた右腕を振り上げてカリートを狙ったが、痛烈な一撃はリーガルに誤爆、カリートはマットを一蹴すると、続けてリーガルをバックスタバーで沈めて3カウントを奪取、弟に勝利をもたらした。

試合後、マットとリーガルはゲレロGMのオフィスを訪ねてビッキー・ゲレロGMに噛み合わないチームの不満を吐露しようとした。ところがゲレロGMは、2人の言い分に聞く耳を持とうとしない。すると、2人は今夜ゲレロGM対サンティーノ・マレラのシングル・マッチが組まれていることに触れ、PPVでの"ブタ小屋マッチ"対策を申し出た。マットに耳打ちされたゲレロGMが高笑いし始めると、さすがの2人も引き気味になるしかなかった。

異色チーム対決!

4試合目はザ・ミズがビッグショーと組んでジョン・シナ&チャボ・ゲレロ組とのタッグ・マッチに挑んだが、ビッグショーが試合前にゲレロGMのオフィスを訪ねた時、ゲレロGMに促された"くじ引き"で選んだシナの相手がチャボだという、皮肉めいたカードだ。また、ビッグショーは一方的にシナに勝ったと主張し続けるミズが嫌いだと言い切る一方で、チャボに対して邪魔すると容赦なく潰すとも明言していただけに、この試合が興味深い展開を見せるのは間違いないだろう。

先鋒で出ようとするシナに対し、ミズがいきり立って先鋒をアピールしたがビッグショーが一喝、いきなり超大型の対決で試合が始まった。シナは果敢に打撃で先制を仕掛けたが、ビッグショーはサイドスラムで逆襲、その後も強打とスラムでシナを圧倒し始めた。

ビッグショーは、シナをキャンバスにひれ伏させるとリア・チン・ロックの体勢を見せたが、シナは後方へ滑り出すように回避、STFで切り替えそうとしたが豪快に一蹴されてフロアへと転落してしまった。ミズがコーナーから下りてシナに殴りつけたが、なんとビッグショーは"俺とヤツの勝負を邪魔するな"と言わんばかりに激怒するという一幕も見られた。

ビッグショーがシナを徹底的に痛めつけ、ロープの反動を利用してレッグドロップを落とそうとしたところで、ミズがビッグショーの背中を叩いて自ら交代、怒れるビッグショーから逃げるようにリングインしてシナを押さえ込んだ。シナは3カウントを拒絶してミズを跳ね返した。ミズは、シナをコーナーに追い詰めると殴る・蹴るの猛攻を展開、ビッグショーにもアピールしながらシナを痛めつけていった。

しかし、シナはミズとの打撃戦で逆転、ショルダータックルからスープレックス、そしてファイブナックルシャッフルという必勝パターンへと持ち込み、ついにアティテュード・アジャストメントを炸裂、ところがミズが抱え上げられた時、足を叩いて交代に出たビッグショーがシナを捕獲、豪快なチョークスラムを炸裂させた。

しかし、レフェリーは交代を見ていなかたらしく、警告を受けたビッグショーは渋々ミズを自陣へ引き込むと、コーナーに戻って交代を求めた。ところが、ミズは"シナは俺の獲物だ"と言わんばかりに交代を拒絶、ビッグショーは背を向けたミズの後頭部を殴りつけ、相棒を倒してしまった。すると、シナと交代して入って来たチャボが、飛び込むようにミズをカバー、3カウントを奪って勝利してしまった。シナは"俺が試合を決めた!"とアピールするチャボをアティテュード・アジャストメントで一蹴すると、ビッグショーに厳しい視線を浴びせた。

ビッグショーは笑みを見せてリングイン、ついに2人の激突が始まった。シナはパンチで果敢に攻めるもビッグショーの激烈な一打でノックダウン、ビッグショーはシナの腰に乗り上げると、背後からシナのあごを捕獲、シナの上半身を強引に反り返らせながらチン・ロックを敢行、シナを昏倒させてしまった。

日曜日に控えるPPVでは、2人よるサブミッション・マッチが行われるが、果たしてシナに勝機はあるのだろうか。

白熱!US王座戦

5試合目はコフィ・キングストンがUS王者MVPに挑むチャンピオンシップ・マッチだ。試合が始まると、2人は互いに力を察するように組み合いを開始、MVPが素早くコフィの左手首を捕らえて攻めに入るが、コフィはキックで脱出する。攻防が再開されると、2人は組み合いから一進一退の攻防を展開していった。

MVPは、コフィのスピーディかつ予想し難い動きに翻弄されながらもパワフルな一撃で攻勢を寸断、積極的にカバーを狙いながら有利に展開、コーナーから反撃を試みたコフィを捕らえると豪快なスーパープレックスを炸裂してみせた。コフィは3カウントを拒絶すると余力を振り絞るかのような動きでカバーを狙っていくが、MVPも負けじと対抗、ピンフォール争奪戦が展開された末に両者は打撃の相打ちでダブル・ノックダウン状態となってしまう。

2人が立ち上がると、MVPがコフィの動きを封じ込めてバックドロップを炸裂、しかし3カウントを奪えない。ついにプレイメーカーが飛び出すかと思われたが、コフィはカウンターのレッグスイープで反撃に成功、しかしMVPは敗北を拒絶してみせた。MVPは再度プレイメーカーを狙うがコフィは回避しながらトラブル・イン・パラダイスを敢行、ところがMVPはこれを回避してスープレックスを狙った。すると、コフィはそれを阻止、前方へフリップしてMVPを丸め込み、さらにMVPのカウンターカバーを封じながら押さえ込んで3カウントを奪取、US王座獲得に成功した。

MVPは悔しがる表情を見せたものの、自らベルトをコフィに手渡して新王者の実力を認めたのだった。

マレラ対ビッキー!

メインイベントの時が訪れた。サンティーノ・マレラ対Missレッスルマニア、ビッキー・ゲレロ戦だ。ビッキーは、両手にバケツを持って入場してきたが、バケツの中身はブタの糞らしい。何かを企んでいるようだ。一方のマレラは余裕しゃくしゃくの表情で、おもむろにバケツを手にすると、ビッキーににじり寄った。すると、マットとリーガルが猛スピードでリングに駆け込んできた。

ところが、なんとマレラはこの戦術を読んでいたかのように、振り向きざまにバケツの中身、ブタの糞は放物線を描いてリーガルの顔面に直撃してしまった!固まって動けなくなったリーガルに、マットも息をのんで見つめるしかない。場内は、もちろん大歓声に沸いている。

憤怒するリーガルが、ついにマレラに襲いかかった。もちろん、マットもマレラを蹴散らし始めた。マレラは、リーガルに羽交い絞めにされ、さらにマットのギプス攻撃を浴びて昏倒してしまった。ビッキーは、2人が去るともう1つのバケツを手に持ち、高笑いしながら、まずマレラの股間に糞を垂らし、顔面から全身に糞を撒きかけてしまった。

サンティーナは、この光景を見てPPV対決での勝利を心に固く誓ったに違いない。

決闘!

ついに"決闘"の時が訪れた。フレアーは、あらかじめバティスタに援護をしてくれるなと頼む一方、オートンは心配するデビアスをよそに、フレアーとの完全決着に臨んだ。

オートンは、駐車場に現れたがフレアーの姿はない。いや、フレアーは車の陰から飛びかかる奇襲を敢行してきたのだ。フレアーは、オートンを引き回しながら決闘の場をバックステージ、さらにはアリーナのフロア上へと移していく。しかし、フレアーは暗がりで虚を突かれたのか、オートンの逆襲に遭ってしまった。

オートンは、フレアーを叩きのめしながら決闘の場をステージ上へと移し、フレアー投棄を狙った。ところが、フレアーは急所不意打ちに成功、オートンを叩きのめしながら再度金網に囲まれたリングへと向かっていった。フレアーは、チョップを炸裂させながらオートンを実況ブーステーブル上へ乗せ上げると、下腹部を一蹴、さらにフィギュア・フォー・レッグロックで仕留めに入った。

ところが、なんとレガシィの2人が乱入、フレアーにダブル攻撃を仕掛けて叩きのめしながら、ついにはリングへ押し込んでしまった。オートンが、ふらふらになりながらも、やっとのことでリングに入ると、レガシィの2人に扉への施錠を命令、完全に1対1の対決へと持ち込んだ。

ついにバティスタが駆けつけてきた。レガシィの2人は逃げ出すも、扉は固く施錠されて中に入ることができない。オートンは、バティスタの眼前でRKOを炸裂してフレアーを倒してしまった。バティスタは叫ぶしかできない。オートンは、バティスタをにらみつけながら、後退している。バティスタが"やめろ!"と絶叫する中、オートンはためらうこともなく、パントキックでフレアーの頭を蹴り抜いてしまった。

オートンは、フレアーとのケリをつけることはできたものの、PPV戦の相手バティスタの怒りを増長させてしまったのは間違いない。エクストリーム・ルールズPPVを見逃すな!

[試合結果]

GAME RESULT
1試合目
スティールケージ・マッチ
◎バティスタ

vs.

×コーディ・ローズ
2試合目
◎マリース&ベス・フェニックス

vs.

×ミッキー・ジェームズ&ケリー・ケリー
3試合目
◎カリート&プリモ・コロン

vs.

×ウィリアム・リーガル&マット・ハーディ
4試合目
◎チャボ・ゲレロ&ジョン・シナ

vs.

×ビッグショー&ザ・ミズ
5試合目
US王座選手権
◎コフィ・キングストン

vs.

×MVP(モンテル・ヴォンタビアス・ポーター)
6試合目
ノーコンテスト
サンティーノ・マレラ vs ビッキー・ゲレロ

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