[#832] 裁きの日まで2週間、激動のRAW!

今週のRAWはニューヨーク州バッファローで行われ、ショーが始まると同時にWWE王者ランディ・オートンの名がコールされ、ベルトを肩にかけたオートンの入場が始まった。オートンはリングに上がると、誇らしげにベルトを掲げて王者ぶりをアピール、シェイン・マクマホンの入場を待った。
シェインの入場テーマ曲が流れ始めると、オートンはロープを掴みながら入場ステージ側をにらみつけ、シェインを待ち構えた。ところが、シェインはいきなりオートンの背後から奇襲を仕掛けたのだ。シェインはオートンをリングから叩き落すと、すぐさまリングを下りて攻撃を続け、2人はランプから客席へとなだれ込みながら、乱闘を繰り広げた。
シェインは、オートンをリングサイドへ放り戻すと、フェンスからクローズラインを敢行、実況ブーステープル天板をはがしてオートンを乗せ上げた。そして、トップロープから捨て身の一撃を叩き込もうとした時、コーディ・ローズとテッド・デビアスがリングに乱入、シェインに襲いかかった。
3人がかりでシェインを叩きのめすレガシィ。すると、MVPがシェインの援護に駆けつけた。ところが、MVPもレガシィの攻勢に押され、リングから放り出されてしまった。すると、今度はバティスタが現れてリングに乱入、レガシィ達を一掃してみせた。
オートン達がランプへと退いた時、ビッキー・ゲレロGMが現れた。彼女は、自身が仕切るショーのメインイベントをメチャクチャにされてたまるものかと憤怒、改めて今夜最後の試合でオートンとシェインを闘わせると決定、2人以外の"乱入"は一切認めないと断言した。さらに、今夜はバティスタ、MVP、レガシィの4人もシングル・マッチで闘うことを決定、勝者がメインイベントに"参加"できるという手段をとったのだった。
マット、今夜も試合に出場させられる

今夜の2試合目では、マット・ハーディとコフィ・キングストンが対戦した。試合前、マットは今週もマイクをとると、手の骨を折りながら試合出場を強要されたことに強い不満を示した。組み合いから始まった試合は、背後と左腕の奪い合いとなった末、ついにコフィがマットの右手を殴打、マットは悲鳴を上げながらフロアへ降りてしまった。
マットは、消極的な姿勢を見せながらもコフィが動きでミスをしてしまった途端、猛烈に反撃を開始した。コフィはトップロープに叩き込まれ、スープレックスで投げられるなど苦戦を強いられたが、カバーをはね返し、強靭なバネを備えた体をフルに活用しながら反撃、 "ブーンブーン"レッグドロップからのカバーは返されたものの、こめかみへの強烈なラウンドキックを命中させると、マットから3カウントを奪取、勝利を収めた。
リプレイでは、マットがキックを浴びる直前、ギプスで巻かれた右手でクローズラインを狙ったことが指摘されたが、マットは試合後にその右腕でコフィを殴打してしまう。ファンは右手を痛がりながら退場していくマットにブーイングを浴びせたのだった。
MVP対ローズ!

3試合目は、ローズ対MVP戦が行われたが、この試合はゲレロGMが決定した通り、メインイベント参加権争奪戦だ。
試合が始まると、両者は組み合いから一進一退を繰り広げるカウンターレスリングが展開されたが、ローズはMVPの左足に照準を定めて攻め立てていった。MVPはパワフルな打撃で反撃、ボーリン・エルボーを投下するがローズはフロアへ逃れてしまう。
すると、なんと実況チームに参加しながら試合を見ていたウィリアム・リーガルが、いきなりMVPの左足を殴打してしまった!ファン、そしてマイケル・コールとジェリー"ザ・キング"ローラーまでもが呆然とする中、フロアに落ちたMVPは立ち上がれないままカウントアウト負けを喫してしまった。
RAWシング・オフ、そして…

キングがリングに上がった。先週のSmackDownで行われた"ダンス・オフ"に対抗して"シング・オフ"を行うというのだ。参加者はRAWディーバのジリアン、そして彼女が選んだ対戦相手は…フェスタスだ!
キングの仕切りで、まずはジリアンからスタートしたが、彼女の"絶唱"が始まると、場内にはあふれんばかりのブーイングが沸き起こった。続いてフェスタスの番が回ってきたが、彼は一向に歌い始める気配がない。キングは、ついにゴングを要請した。すると、フェスタスは雄叫びを上げて"目覚める"と、野太い声で歌い始めた。
勝敗は、ファンの反応に委ねられるわけだが、ジリアンへの反応は大ブーイング、フェスタスは大歓声をもらって圧勝した。納得できないジリアンは、キングにすがるように改めて歌わせて欲しいと懇願するが、いきなりザ・ミズが現れた。
ミズは、フェスタスを殴り飛ばしてフロアへ追い出すと、マイクを拾い上げ、またもシナを挑発する発言を始めたのだ。ところが、突然HDタイタントロンにシナの姿が映し出された。ミズは、思わずたじろいでしまうが、呼び出してもシナが現れないと悟ると、ファンにまで挑発し始めた。ついに、ミズはリリアン・ガルシアに向かってミズの勝利を告げろと迫った。と、その時、シナの入場テーマ曲が流れ始めた!
果たしてジョン・シナが現れた。しかし、ゲレロGMが言明した、2週間の安静が必要だという診断の通り、立っているのがやっとのようだ。ロープをひとつずつ掴みながら、ゆっくりとシナがリングに入った。すると、なんと今度はビッグショーが現れてしまった。
シナは、両腕を上げて構えようとするが、とてもファイティングポーズには見えない状態で、しかも、いつものフットワークすら使えず、棒立ち状態のままだ。ビッグショーはしばし不敵な笑みを浮かべてはにらみつけていたが、ついにキックで一蹴、さらに何度も腹を殴りつけ、両手を組んだ巨大な拳を背中に叩き込み、うつ伏せに倒れたシナをまたぎ、彼を引き起こしては尻で叩き落とした。
そして、ビッグショーは、シナの腰に乗ると、組んだ両腕でチン・ロックを仕掛け、そのままキャメルクラッチのようにシナを引き起こして痛めつけた。シナは、今まで見せたことがなかった苦痛の表情を浮かべ、悲鳴を上げて苦しんでいる。ビッグショーがシナを解き放つと、シナは力なくキャンバスに崩れ落ちてしまった…。
ディーバ同士が激突!

4試合目は、ミッキー・ジェームズとディーバズ王者マリースによるノンタイトル・マッチだ。試合開始のゴングが鳴ると。マリースは"待った"をかけ、ロープ際でポーズを決めようとした。が、なんとミッキーは背中を殴りつけて先制、ルー・テーズ・プレスからマウントパンチを叩き込むなど、猛攻でマリースをフロアへ駆逐してしまった。
しかし、マリースはフロアへ下りてきたミッキーを迎撃、リングに押し戻すと得意のキャメルクラッチで仕留め、さらに打撃で攻め立てた。ミッキーは打撃には打撃だと言わんばかりにキックで反撃、最上段からの攻撃を封じ込められ投げ飛ばされながらも、痛烈なDDTでマリースを撃沈、3カウントを奪って勝利を収め、ディーバス王座に肉薄した。
プライスレス対ジ・アニマル!

5試合目はテッド・デビアスとバティスタによるメインイベント出場権争奪戦が組まれた。組み合いで始まった試合は、デビアスが素早くフロアへ下りてしまい、逃げ腰かと思われたが、先にリングへ滑り込むと、続いて戻ろうとしたバティスタに猛ストンプを浴びせるという狡猾な攻勢に出た。
バティスタは、猛攻にさらされながらも直立姿勢を取り戻すと、デビアスを捕獲、豪快な投げで反撃を開始、激烈なまでの打撃でデビアスを畳みかけ始めた。対するデビアスは、バティスタのキックをかわして反撃、背後からバティスタを捕らえて動きを封じに出た。
しかし、バティスタはデビアスの締め技から脱すると猛反撃を展開、デビアスの反撃を封じながらタックルを使ってデビアスをコーナーに釘付けにした。ところが、バティスタの怒りに任せた攻めが裏目に出てしまった。レフェリーが再三のブレイクを命じ、さらにカウントが入ったにもかかわらず攻撃をやめなかったため、反則判定をとられてしまったのだ。
ダメージに苦しみながらも笑みを浮かべて退場するデビアス。バティスタは、PPVタイトル戦でトリプルHを窮地に追いやってしまっただけでなく、今夜のシェインに3対1のハンディキャップ戦を強いてしまう結果を作ってしまったのだった。
統一タッグ王者、シングル戦へ

6試合目はジ・ブライアン・ケンドリックと統一タッグ王者カリートのシングル・マッチが行なわれた。
試合開始のゴングが鳴るとケンドリックがカリートを挑発、ところがカリートが向かっていくとロープに逃げてレフェリーにアピール、カリートがレフェリーの注意を受けた直後に不意打ちをやるという汚い先制をしかけた。
カリートは、素早いケンドリックに対してパワーで対抗、抱え投げ、キャンバスに叩きつけて反撃に出た。ケンドリックは、カリートのスプリングボード系攻撃を鋭いキックで迎撃したが、ザ・ケンドリックを封じ込められてコーナーに絡まったところでバックスタバーを浴び、あえなく3カウントを奪われて敗れてしまった。カリートは、短期決着で王者の貫禄を見せつけたのだった。
シェイン、単身でレガシィとの闘争へ

メインイベントの時が訪れた。WWE王座のベルトを肩にかけたオートンが、デビアス&ローズと揃い踏みしながらリングへと向かっていく。オートンがコーナーに立ち、ベルトを高々と掲げてRAWの頂点に君臨していることをアピールすると、3人は今かとシェインの入場を待ち構えた。
果たしてシェインが現れた。彼は、軽やかなフットワークを見せながらリングへ向かうと、レフェリーを挟んで立つ3人を見据えながら、ゆっくりとリングへ上がった。試合開始のゴングが鳴ると、シェインは先鋒で出たローズにジャブを浴びせて先制、ウィップの仕掛け合いとなったが、シェインは敵陣コーナーへ押し込まれると素早く脱出、トリプル攻撃をかわした。
ローズは、ジョージャッカーでシェインの動きを封じると、オートンと交代した。オートンはゆっくりとリングに入ると、中腰の状態で苦しむシェインめがけて鉄拳を打ち下ろしてみせた。シェインは、ウィップでロープへ飛ばされるとキックで反撃を開始、オートンはジャブで翻弄されるとデビアスと交代した。
シェインはフロアへ下りたオートンを追ったが、リングへ戻ったところをデビアスに叩かれてしまうが、ウィップでコーナーへ送られたところからクローズラインで反撃に成功する。シェインは、交代に行こうとするデビアスを巧みにけん制しながら攻め立て、ついにコーナー最上段からのダイビング・エルボーを敢行、カバーに入ったがローズにカットされてしまう。
シェインは、レフェリーに食い下がるローズを一蹴するが、背後からデビアスに襲われ、フロアへ転落してしまう。しかし、シェインはローズとデビアスを一蹴すると、スティール・チェアを持ち出した。デビアスに声をかけるレフェリーの背後でシェインがローズめがけてチェアを振り上げた時だった。
シェインの背後からオートンが襲いかかったのだ。オートンはデビアスを引き起こしてリングへ押し戻すと、自身もコーナーへ戻り、素早くデビアスとの交代を成功させた。オートンは、凄まじいまでのストンプ攻撃、さらにニー・ドロップでシェインを攻撃すると、ローズと交代した。
ローズもストンプでシェインに猛攻、そしてコーナー最上段からムーンサルトを敢行した。が、シェインは間一髪で回避に成功した。一方のローズはデビアスと交代、シェインに襲いかかった。シェインは反撃に成功したが、オートンへの交代を許してしまった。
ところが、今夜のシェインは違った。オートンに猛攻勢を仕掛けてフロアへ叩き落とすと、背後から攻めてきたローズ、デビアスまでフロアへ投げ落としてみせたのだ。シェインは、ローズをコーナーポストに叩きつけると、リングへ戻ろうとするオートンを引きずり落とし、実況ブーステーブルの天板を引き剥がした。
シェインはテーブル上を一掃すると、オートンを強引に乗せ上げ、そしてコーナー最上段へと上がった。シェインがオートンめがけてダイビング・エルボーを敢行した瞬間、場内の興奮は最高潮に達した。が、オートンは寸前で脱出、シェインはテーブルもろともフロアへ崩れ落ちてしまった。
オートンは、立ち上がるとレガシィの2人にシェイン捕獲を指示、シェインの右足をステップに乗せると、そこへ渾身のチェアショットを叩き込んだ。悲鳴を上げて苦しむシェイン。しかし、オートンの暴挙はこれで終わらなかった。
オートンはステップ上段を取り去ると、ふたたび2人にシェインを捕まえさせ、ステップ下段に右足を乗せた。そして、オートンはチェアを拾い上げ、構えたが、放り捨ててしまった。そのオートンの視線の向こうには…ひっくり返ったステップ上段が落ちている!
シェインは"No ! "を連呼しているが、オートンが顔面を紅潮させながら、ついにステップを頭上まで抱え上げ、そしてシェインの足が乗ったステップへ叩き落してしまった!
右足を抱え、声にならない悲鳴を上げるシェイン。オートンは悪びれもせず、シェインをにらみつけている。あまりの暴挙にレフェリー団が駆けつけ、3人をシェインから引き離している。と、その時、重厚なギターサウンドとともにバティスタが現れた。
オートン達はリングの影に隠れるようにステージ側へと逃走、駆けつけたバティスタは悲惨な姿のシェインを見ると、キャンバスを叩いて悔やんだのだった。オートンはステージ上から、リング上で吠えるバティスタに向かって「お前に裁きが下る日はすぐだ」と告げ、担架で運ばれるシェインを一べつしたのだった。
[試合結果]
| GAME | RESULT |
|---|---|
| 1試合目 ノーコンテスト |
コーディ・ローズ VS シェイン・マクマホン |
| 2試合目 |
◎コフィ・キングストン vs. ×マット・ハーディ |
| 3試合目 カウントアウト判定 |
◎コーディ・ローズ vs. ×MVP(モンテル・ヴォンタビアス・ポーター) |
| 4試合目 ノンタイトル・マッチ |
◎ミッキー・ジェームズ vs. ×マリース |
| 5試合目 反則判定 |
◎テッド・デビアス vs. ×バティスタ |
| 6試合目 |
◎カリート vs. ×ジ・ブライアン・ケンドリック |
| 7試合目 3オン1ハンディキャップ・マッチ、反則判定 |
◎シェイン・マクマホン vs. ×ランディ・オートン&ザ・レガシー |


