[#153] PPV直前、ECW王座戦出場者が対峙

今週のECWはオハイオ州コロンバスで行なわれ、ショーの冒頭ではティファニー暫定GMが約4年ぶりの復活となるクリスチャンのピープショー開催を言明、クリスチャンはジャック・スワガーをゲストに指名すると、ティファニーGMは両者の物理的接触を禁じる命令を出した。そして、今夜の1試合目マーク・ヘンリー対トミー・ドリーマー戦が始まった。
ドリーマー、世界一の怪力と激突!

今夜の1試合目では、マーク・ヘンリーとトミー・ドリーマーのシングル・マッチが実現した。組み合いから始まった試合は、コーナーへ押し込まれたドリーマーが、ヘンリーにヒップトスで一投されてしまう。ドリーマーは、せせら笑うヘンリーに打撃で猛反撃を試みるが、ふたたび押し飛ばされてしまってフロアへ滑り落ちてしまう。
ドリーマーは、リングへ戻ると見せかけてヘンリーの腕をロープに叩きつけて反撃、ヘンリーがひるんだところをコーナー最上段からジャンピング・エルボーを敢行、打撃で攻め立てるが豪快なクローズラインでダウンを強いられてしまった。ヘンリーは、ドリーマーの顔を掴んでひねり込み、さらにエプロン付近へ引きずり込むと、ドリーマーを踏みつけるように乗りかかって苦しめた。
ドリーマーは、再度顔を掴みこまれるがジョージャッカーで脱出、しかしヘンリーの凄まじいまでに重い攻勢に押されてコーナーへ追い詰められてしまう。ヘンリーは、白い歯を見せながら余裕の笑みをこぼすと、一気にスプラッシュを仕掛けた。が、ドリーマーはカウンターキックで防御、コーナーからヘンリーへ飛び込んだが、ヘンリーは空中でドリーマーを捕獲、そのままベアハグへと持ち込んだ。
ドリーマーは、脱出するとロープの反動を使って反撃に出たが、ヘンリーのダブルアックスで叩き落とされてしまう。が、ヘンリーはエルボーをかわされて自滅、ドリーマーがエルボー攻勢で畳みかけた。ドリーマーは、ヘンリーがコーナーへ逃げ込んだのを見ると、"E ! C ! W ! "と叫んで低空キックを敢行、続いてクルシファイポーズで絶叫を上げて渾身のDDTを炸裂、カバーに入った。が、ヘンリーはロープを足に乗せて逃げ切った。
ドリーマーはコーナーで強引にヘンリーを丸め込もうとしたが、ヘンリーはドリーマーの手めがけてヒップドロップを敢行、ドリーマーが苦痛にもだえるところを抱え上げてワールズストロンゲストスラムを炸裂、3カウントを強奪、トニー・アトラスとともに勝利を喜んだのだった。
ハートファウンデーション、ふたたび!?

2試合目は、WWEドラフト直後から抗争がぼっ発したフィンレーとタイソン・キッドのシングル・マッチだ。先週フィンレーは、エヴァン・ボーン対キッド戦でボーンを援護する強襲を仕掛けたが、こん棒で足を殴られたキッドが屈辱を晴らすことができるか注目だ。
まずフィンレーが入場、彼はリングに上がると客席からの歓声に微笑で応えた。続いてタイソン・キッドが入場したが、今夜はナタリヤの姿はなく、単身での参戦となった。試合開始のゴングが鳴ると、両者は組み合いから押し合いで力比べを展開、フィンレーが素早くヘッドロックから投げ沈めてキッドの動きを封じに入った。
キッドは、自力で立ち上がるとフィンレーをロープへ送ったが凄まじいタックルを浴びせられて吹き飛んでしまい、カバーを狙われてしまう。フィンレーは、カバーを返された後、キッドの左腕を仕留め、反撃を封じながらキッドにプレッシャーをかけていった。キッドは、噛み付くなど脱出を試みたが、フィンレーに痛烈なエルボーを落とされてしまう。しかし、素早く体勢を切り替えてフィンレーの左脚を奪うとシングル・レッグロックで反撃に転じた。
フィンレーは、しばし苦しめられながらも、強靭な脚力でキッドを弾き飛ばすと、うつ伏せになったキッドの両脚を素早く仕留めると立ち上がり、そのまま逆さまに持ち上げ、背中を支点に膝を立てながら自らは背中からキャンバスに倒れ込んでキッドの腰に一撃を与えた。
フィンレーは、フロアへ転がり逃げたキッドめがけて、リングエプロン上から蹴りを叩き込んだが、リングに戻る時に背中を見せたところでキッドの一撃を膝裏に浴びて転倒してしまう。キッドは、素早くリングに戻ってベースボールスライドを仕掛けたが、フィンレーはエプロンをかぶせて迎撃に成功、キッドを強引に押し戻した。が、キッドは素早く低空ドロップキックでフィンレーを一蹴してみせた。
キッドはフロア上で再度フィンレーを一蹴してステップに叩き込むと、リング上での攻防を再開、多彩なサブミッションホールドを繰り出しながらフィンレーを苦しめた。フィンレーは、首、肩、左腕と攻め立てながらも直立姿勢を取り戻すと、キッドの追撃にさらされながらも強靭な当たりで次第に勢いを取り戻していく。
フィンレーが、ついにケルティッククロスの体勢に入った時だった。突然、1人のスーパースターがリングに乱入、フィンレーに襲いかかった。故ブリティッシュ・ブルドッグの息子、DHスミスだ!フィンレーは、スミスの猛攻に押されながらも平手打ちで反撃を開始した。が、背後からキッドにこん棒で左脚を殴りつけられてしまった。
スミスは、フロアに転げ落ちたフィンレーを追撃、実況ブーステーブルに叩きつけ、ステップに投げ叩きつけてみせた。さらに、フィンレーはリングへ押し戻されるとキッドが手にしたこん棒の一撃を浴びてしまう。さらにスミスとキッドは、ブレット"ヒットマン"ハートとジム"アンヴィル"ナイドハートが得意とした複合技、ハートアタックを炸裂、フィンレーを沈めきってみせた。直後、ナタリヤがリングに上がると、スミスとキッドの手を高く掲げてカナダ勢の再進撃を猛烈にアピールしたのだた。
コズロフ、怪進撃

3試合目にはECW移籍以降"怪進撃"を続けるウラディミア・コズロフが出場、チャド・コリヤーとのシングル・マッチに臨んだ。試合が始まると、コリヤーは組み合いを避けるように素早く背後に回ったが、コズロフは強引にコリヤーを投げ倒してヘッドロックへ持ち込んだ。コリヤーはロープブレイクで逃れたものの、コズロフはパワフルな攻勢で一方的な試合を展開、ヘッドバットの連打、豪快なブート、独特の体勢から繰り出すチョークスラムとつないで圧勝を収めた。
コズロフは、試合後の取材でサンボと格闘技を融合させたスタイルと、自己に厳しい性格が過去オリンピックや数ある世界大会を制する結果を残してきたと主張、ECWを制圧すると断言した。
クリスチャン、ピープショーで絶好調を証明!

クリスチャンがジーンズにTシャツ、黒のジャケットというラフな出で立ちで現れた。彼はピープショーの復活を喜んだだけでなく、ECW王者として自身のショーを進行できることも嬉しいと大いにアピール、場内の大歓声を浴びた。そして、記念すべきショー復活最初のゲストの名が告げられると、場内は一転してブーイングが発生した。前ECW王者ジャック・スワガーだ。
スワガーは、襟つきの半袖シャツにスラックスという出で立ちで登場したが、いつもの人を食ったような笑みはない。いつになく鋭い視線でクリスチャンをにらみつけながらリングに上がった。スワガーは、クリスチャンが投げかけた歓迎の言葉を"馬鹿げてる"と一蹴、次回PPVについて語ろうというクリスチャンをさえぎり、前回PPVの話がしたいと主張、ECW王座戦の映像を流した。
クリスチャンは、自身が王座を勝ち取った時の映像を流してくれてありがたいと言わんばかりのコメントでファンを沸かせ、さらにスワガーこそクリスチャンより先にバックルパッドを外して、そこへクリスチャンを叩きこもうと考えていたと突っ込み、おまけにクリスチャン自身が編集したというスワガー映像を流してみせた。滑稽な音楽がBGMとなったその映像では、スワガーが舌足らずな発音をする場面ばかりに編集されている、前王者を嘲笑する内容のものだった。
「俺が汚い手を使った証明になってないじゃないか!」と激高したスワガーだが、クリスチャンは悪びれもせずに「お前をオバカさんに見せるために作ったのさ」と切り返し、場内をさらに大きく沸かせた。スワガーは、今はクリスチャンのショーでも、日曜のPPV戦のリングはスワガーのナワバリになるとアピール、クリスチャンに復帰を後悔させると凄み、さらにティファニー暫定GMがピープショーの間では両者の物理的接触を禁じたことも告げた。
クリスチャンは、「じゃあ、今俺が正式にショーの終わらせよう」と告げると、マイクをスワガーの顔面に叩き込んでみせた。フロアへ転がり落ちたスワガーは、キャンバスにECWベルトを置いて"かかってこい"と挑発するクリスチャンを前に、かんしゃくを起こしながら去っていった。
[試合結果]
| GAME | RESULT |
|---|---|
| 1試合目 |
◎マーク・ヘンリー vs. ×トミー・ドリーマー |
| 2試合目 DHスミス乱入による失格判定 |
◎フィンレー vs. ×タイソン・キッド |
| 3試合目 |
◎ウラディミア・コズロフ vs. ×チャド・コリアー |


